Louis Sachar「Marvin Redpost」『A Flying Birthday Cake?』(YL2.5)読了。Marvin Redpostシリーズ6冊目。シカゴからJoe Normalという少年が、Marvinのクラスに転入して来ます。このJoe Normalがちょっと変っているというので、Marvinのクラスメイトたちは、からかったり、仲間はずれにしたりしてしまいます。そんななか、MarvinだけはJoe Normalと仲良くしようと奮闘して…。


日本でも、転校生につらく当たる、ということはあるでしょう。しかし、日本で他の都道府県からやって来る転校生より、アメリカで他の州からやって来る転校生の方が、その転校先の生徒たちとの文化差はずっと大きいでしょうね。アメリカは他民族国家ですし、そもそもアメリカは一つの国というより複数国から成る連合国家と考えるべし、という説もあります。時には、転校生を「宇宙人」のように感じることもあるかもしれませんね。これを本書のテーマと私は理解しました。


というわけで(?)、本書を私は一種の異文化接触物語としても楽しみました。後半、Joe NormalがMarvinたちにWizzle-fishという遊びを教えます。この遊びがMarvinのクラスで大いに流行り、Joe Normalもようやくクラスに受け入れられる、という件にも異文化接触物語的味わいを感じました。


それにしても、このWizzle-fishという遊びは実在するのでしょうか? Joe Normalが語るこの遊びの謂われは、民俗学の研究対象にもなりそうです。そう言えば、日本でも似た遊びがあったような…。


本日の語数7249。
累計語数181922。
100万語まで、あと818078語。