英語の本と日本語の本…

英語多読「一日一冊」をやめて、たしかに気は楽になったのですが、別の問題が生じています。今までも何となく感じてはいたのですが、「一日一冊」をやめたことで顕在化しました。


それは、英語の本を読むより日本語の本を読む方がたいてい楽しい、ということです。歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』(文藝春秋)を読んで、つくづく感じました。本書は、2003年「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」で第1位を獲得している傑作です。400ページ以上ありますが、一気に読みきり、ミステリの面白さを堪能しました。見事な構成、小説ならではの卓抜なトリック、そしてちょっとセンチなタイトル「葉桜の季節に君を想うということ」の意味が明らかになるラスト。とにかく、楽しめたわけです。


英語の多読をしていても、ここまで楽しめることはほとんど無いです。日本語の本の方が理解度は深いので、当然と言えば当然なのですが…。というわけで、「一日一冊」の縛りをやめると、自然、日本語の本に手がいってしまいます。


英語原文ならではの味わいを十分楽しめるレベルまでいけば、また違うのでしょうけど…。うーむ。やはり、10月15日(土)にでも、読書指導会に行った方がいいのかなあ^^;)。