Anthony Hope「Macmillan Guided Readers」『The Prisoner of Zenda』(YL1.6-1.8、語数11500)読了。王位の即位式にPrince Rudolfが、出られなくなったからさあ大変。代りに同じ赤毛で顔立ちもそっくりな、主人公Rudolf Rassendyllが王子に扮して式典に出ることに…。Princess Flaviaへの想いを秘め、最後は静かに去るRudolf Rassendyllに男の哀愁が漂い、切なかったです。

本書を読んで、Marvin Redpost # 1『Kidnapped at Birth?』を思い出しました。あの話も、Marvinの赤髪が王子の証?という設定でした。『Kidnapped at Birth?』は、この『The Prisoner of Zenda』から一部設定を借用したのかな。それとも、欧米文学の伝統か何かで、赤い髪は王子の印、みたいなことがあるのかも。

それから、本書に登場する悪人の手下が“friend”という表現になっているのを、興味深く思いました。こうなると、friendは「友だち」とは訳せませんね。仲間とか手下といった感じでしょうか。


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