Herman Melville/Margaret Tarner「Macmillan Guided Readers」『Billy Budd』(YL1.6-1.8、語数9100)読了。今度は、文豪メルヴィル作品の簡約版です。

面白かったです。育ちが良すぎたのか、他人を信じて疑わないお人よしの主人公Billy Buddが、戦闘船に雇われ乗り込みます。

美男へのブ男の嫉妬(笑)、秩序と個人、など普遍的なテーマが垣間見え、興味深かったです。特に、戦時下という非常事態である点が、秩序と個人の対立を一層深刻にします。キャプテンVereは、泣く泣くBilly Buddに死刑を言い渡します。「泣いて馬謖を斬る」とは、まさにこのことですね。

最後のキャプテンVereの悲痛な呻きには、胸を打たれました。


本日の語数9100。
累計語数734797。
100万語まで、あと265203語。